二戸に来たなら天台寺へおいで!地域に根差す国宝級のお寺さんです!

地域のこと

人口3万人未満の小さな市町村あるあるとして、観光すべき場所が挙がらない…という問題がありますが、二戸市には天台寺があります!!!

でもお寺ですよ…?
お寺さんがもともと好きな方や歴史が好きな人は選択肢に入ると思うのですが、ただ観光に来ただけの人は正直そんなに観光の選択肢には入らないかな、というのが正直なところです。

そこで、観光前の下調べ&地域内観光の参考になればと思い、実際に行ってみて現在の天台寺の写真をいくつかまとめてみました!ぜひご覧になってみてください~!

ザックリ何しに行くところかと言えば…
文化財を見に行く大規模改修(2020年)が終了し、復建当時の姿になった本堂を見に行く綺麗なアジサイを見に行くひたすらにデカい木を見に行く。

こんなところでしょうか…?

※ごはん食べたりお土産買ったり、と言うのは近隣の滴生舎や飲食店へGOです(笑)

では早速、アクセスのご紹介からスタートです!

観光ルートとしては浄法寺塗を買える「滴生舎」から天台寺へGOがオススメ!

先日コチラの記事でもご紹介した浄法寺塗の滴生舎ですが、

大昔から地域に根付く漆器文化を現代までつないだ「浄法寺塗り」を、実際に手に取って選べる施設となっております!

螺鈿があったりまだら模様があったりする華美な漆器では無く、日常に優しく自然に溶け込んでくれるシンプルな、上品な漆器です。

ウチにも3つの浄法寺塗りがおりますので大変愛着があります!

よその地域の漆器は下地塗りに中国産漆を使っていたりすることが多いのですが、浄法寺塗りは木地から最後の仕上げまで、全てを二戸市産(国産漆)で賄っています。

それもそのはず、浄法寺町は国産漆のおよそ7割を算出する漆の最大産地。

だからこそ潤沢に国産漆を用いて漆器が作れるというもの。

見た目は本当にシンプルなのに高級志向なので、これは現代の美意識にフィットしそう!!
(無印良品的アプローチを感じます)

併設の蕎麦屋さんかつら庵も冬季以外は営業しているそうなのですが、お休みが店主の気分だとかなんとかという情報が私の耳に入っております(笑)

地方の古き良きな感じで…なんとも言えませんね!(私もまだ入れてません(笑))

ここはかけそばが絶品だという話なので、ちょっと肌寒くなってきたあたりに行ってみたいと思っています!

※2020年はコロナウイルス関係で開店未定です

滴生舎と天台寺の位置関係はこんな感じです。

※公式ホームページから借用したマップに注釈をいれております

さて、実際に歩いてみた感想を続けてご紹介していきます。

滴生舎に車を止めて、いざ進軍!!

滴生舎から参道の入り口までだいたい5分くらいです。

最初に出てくるのは桂清水という湧き水スポット。

湧き水と言いながらも、飲めるのかどうかと問われるとちょっと微妙そう。

桂の木の根元に空洞ができており、そこに清水が湧き出て貯まって、ちょっとした池になっています。

私、大きい樹が大好きなのでこれ大好物です…!
抱き着ける感じではないのが惜しい!

ここから山道になっている参道を登っていくことになります

道のりはけっこう厳しい…!
健康づくりにも一役買うかもしれません(笑)

時期が時期だったのでアジサイが見事でした!

しかしその視覚の美しさとは裏腹に、道のりがなかなかハードです。
何度か息が上がって小休憩をはさみながら登ることになります…

参道にずらっとお地蔵様がいるのですが、昭和の時代にここら一体の杉の木が無断伐採され盗難されたことに対する供養としておかれているらしいです。

なんでも1200本近く盗難されてしまったとか…神的な木になんてことを…!

仁王門が見えたらいよいよ境内!門も改修工事済みです!

なんだか写真撮ったらダメな気がしたので撮れなかったのですが、この門の中には阿吽像がおります。

自分の体の悪いところにお札を貼ると良くなるとかなんとかで、像の手前にお札貼り付け用のポップがおいてありました。

日本人の、こういう信仰心のゆるさがすごく好きです。

境内に入ると目の前に本堂がドーン!

見晴らしの良い境内の中心にドドンと鎮座しているので厳かな雰囲気がすごいです…。

2013年から2020年までかけて平成の大改修を終えた本堂ですが、新しい雰囲気はあまり感じません。

改修以前は銅板葺きだったらしいのですが、今回の改修によって当初の姿である「とち葺き(厚めの杉板を重ねたもの)」での改修となったそうです。

言われればなるほど。
銅板葺きでやり直していたらギラギラしていそうですが、これなら改修したてなのに馴染んでいる理由がなんとなくわかります。

ここでもう一度マップを載せますが…

※マップは公式ホームページより借用

天台寺は、ほとんどの建物にいつでもだれでもフリーアクセスです!

これけっこう驚いたのですが、文化財収蔵庫も敷地内にあるのですが、誰の付き添いも無く入ることができてしまいます。

京都のお寺さんなんかだと考えられないような距離で貴重な資料を見ることが出来るので、なかなかできない経験が出来ますね。(文化財自体は写真撮影禁止でしたが…)

修行の場である護摩堂、薬師堂、瀬戸内寂聴さんゆかりの寂庵など。
敷地内の建物は基本的にフリーです。すごい。

お寺あるある、巨木がたくさん!

入り口にあった桂清水の木もそうですが、境内にも大きな木がたくさんあります。

中でもこちら。

観音塚」として展示されていましたが、桂の木のようです。
胴回りは直径3mはあるでしょうか…命を感じる形をしています。

それから時間の関係で写真は撮れていないのですが、「姥杉の焼け跡」と題して、その昔とんでもなく大きかった杉の木が生えていた跡を復刻したオブジェがあります。

そのサイズなんと直径5mを超えるサイズ!
当時は切り株の内側に空洞があり、人が10人も入れたという記録が残っているそうです。

落雷によって消失したと言われていますが…真実は闇の中ですね。
(裏話では、この木の中で賭け事が日常的に行われておりその火の不始末だったのでは…という説もあったり。)

今度行った時に写真撮っておきます!

こんな感じで、フラっと立ち寄るにしてはみどころ満載なお寺さんです。

ぜひ鳥居のある参道入り口から参ってほしい!

現地の立地としては天台寺入り口以降にも道路が続いていて、本堂近くに駐車場が整備されております。

なので、車で来た場合はずいぶんショートカットして境内まで楽に入れるようになっているのですが…

ぜひ鳥居から参って欲しいと思います!

参道もよく整備されおり、植栽も綺麗に保たれているので、日ごろの疲れを自然のパワーで癒すためにもぜひ歩いてみて欲しいなと思いました。
(体力的にはけっこう消耗するので、癒されるかどうかはプラマイゼロかも…)

お寺さんでもホームページを所有しているようなので一応リンクを貼っておきます!

天台寺公式ホームページはコチラ

滴生舎→天台寺でも、
天台寺→滴生舎でもいいので、

ここはセットで楽しんでほしいなと思います。
時間がたっぷりある場合はぜひ、観光の一環で訪れてみてくださいませ~!

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